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社員の「不安・諦め・無力感」が語る経営の盲点     ── 未来を形にできる企業、できない企業の違い

  • 執筆者の写真: Centerboard 石原正博
    Centerboard 石原正博
  • 6 時間前
  • 読了時間: 2分



1. 戦略が“現場に届いていない”企業が抱える3つの感情

経営がどれほど素晴らしい戦略を掲げていても、それが現場に伝わっていなければ意味がありません。社員は日々の業務を通じて、その企業の未来を“肌で感じている”からです。特に以下のような3つの感情が蔓延していたら要注意です。



①「将来が不安だ」

── 自分の仕事と会社の未来がつながっていない

社員が不安を抱えるのは、未来がないからではなく、「未来が見えていない」から。経営のビジョンが現場レベルで翻訳・共有されていなければ、日々の仕事が意味を失い、無力感が広がります。


②「どうせ変わらない」

── 組織が同じ方向に動いていない

戦略が各層に浸透していないと、部門ごとに独自の解釈が生まれ、組織はバラバラに。社員は「何を変えればよいのか」「どこを目指すのか」がわからず、やがて“変化への諦め”が根づいてしまいます。


③「頑張っても報われない」

── 評価が戦略とつながっていない

たとえ現場で成果を出していても、それが経営と結びついていなければ評価されない。このズレは、「努力の方向性が不明確」という感覚を生み、やる気の損失に直結します。



2. 問題の本質は「社員のやる気」ではなく「経営の設計」

経営者や人事担当が陥りがちなのは、「最近の社員は受け身だ」「もっと主体性を持て」と現場に原因を求めてしまうこと。しかし、社員が変わらないのは、経営が“動けるように設計できていない”からです。



3. 戦略浸透は“根回し”ではない。“仕組み”である

戦略を単にスローガンで終わらせず、組織のあらゆる層に浸透させるには、以下のような“構造”が必要です。

  • 戦略を事業・部門・チームにカスケードダウン

  • 各レベルで「具体的な目的と指標」に翻訳

  • 評価・育成・報酬に一貫性を持たせる

このように仕組み化された“戦略浸透プロセス”がなければ、社員は動けません。


4. 「見えていない現場」は動かない

経営者がどれほど「会社を変えたい」と願っても、現場が納得し、共鳴し、行動しなければ、変革は実現しません。戦略浸透とは、単なる伝達ではなく、「納得」「共鳴」「行動」まで設計すること。



まとめ:未来は、現場が動いた分しか変わらない

戦略が浸透していない企業に、未来はありません。しかし逆に言えば、戦略が本当に浸透すれば、どんな企業も変わることができるのです。



 
 
 

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