• Centerboard 石原 正博

「伝わるビジョン」について

今回は弊社のコンセプト「伝わるビジョン」についてお話ししたいと思います。

みなさんは“会社のビジョン”というとどのように捉えるのでしょうか?

以下はある企業でのインタビューの一部です

  • 10年後の会社の将来像

  • 我々が向かうべき方向性

  • 経営者の意志or経営者の自己満足?

  • 単なる絵に描いた餅

  • 自分の業務とはあまり関係ないもの

  • 株主に向けての建前

  • そもそも変化の時代にビジョンは読めない

社員のみなさんはそれぞれ違った捉え方をしているようです。

このようにビジョンの捉え方が千差万別である一方で、もし仮に会社が「将来に向けた会社の持続的成長の実現」を目標として掲げていたらどう思うか?おそらく誰も異論を唱える人はいないでしょう。

だとすればこの「持続的成長の実現」とは具体的にはどういう状態なのでしょう?

この問いを考え始めれば、自ずと「具体的なビジョンの必要性」というものを感じ取れるのではないでしょうか。

弊社では、ビジョンというものの意味を以下のように考えます。

1.変革や改革を実現するための目を向けるべき方向

変革や改革が必要な企業が発する「わが社は変わらなければならない!」というメッセージをよく耳にします。しかし、ここで「変わること」自体が目的化すると、社員は何からやれば良いのか判断に迷ってしまうことがあります。極端な例ですが、短期間で業績を回復させなければならない状況にある会社が、改革と称して「まずはあいさつ運動や職場の整理整頓から始めよう!」ということが起きうるのです。決してそれらが悪い活動ということではなく、あくまで優先順位の問題なのですが、ここでビジョンといった目を向けるべき方向性を持つことで取組の優先順位を判断することが出来るのです。

2.効率的でスピーディーな意思決定を行うための判断基準

多くの企業では階層間や部署間で意見を調整するのに時間がかかり、意思決定のスピードが遅いということがよく起きています。意見の違いが、戦略や手段手法についての議論であればまだ良いのですが、そもそもの目的、方向性の食い違いがあるケースが多くみられます。こうなると根本から議論はかみ合わないため経営として致命的です。組織全体で最初にしっかりと方向性を共有理解していくという大前提になるビジョンというものが必要なのです。

3.実行、行動を生み出す動機づけとなるもの

人は誰しも自分がいる会社に何らかの貢献をし、それによって評価も得られたい。あるいは将来性があって人に自慢できるような良い会社にいるということが動機付けとなることがあります。その中で「では自分は一体何をすべきか」を考えると、そこでの判断基準がビジョンとなるわけです。もしビジョンがなければ何かを変えたくても変えられない、もしくは会社に貢献できることは何かを勝手に判断し、会社の意図しないことに手を出す可能性もあり得るわけです。

以上ようにビジョンにはいくつかの大切な意味があるわけですが、それに加えてもう一つ必要なことがあります。それがビジョンに具体性や明確性を持たせるということ。

「我々は高い山に登るぞ!」というビジョンがある場合、決して間違いではありませんが、「高い山」よりは「富士山」あるいは「エベレスト」という形で明確にした方が、どのようなルートを辿るのか、あるいはどのような道具を準備しなければならないのか明確になります。社員にとって実行、行動を起こすための具体的な判断基準が持てることになるのです。

以上のことからビジョンというのは大切であるというのはご理解いただけるかと思います。そして何より最も重要なのは、そのビジョンが社員一人ひとりにしっかりと伝わっている状態にするということです。多くの企業は、ビジョンを十分に浸透させず、作りっぱなしということが非常に多くみられます。その結果、改革は失敗し、意思決定は遅くなり、社員はやる気をなくしているのです。

単なる「ビジョン」ではなく「伝わるビジョン」が重要なのです。


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